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お役立ち情報ブログ

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【いちご・培地】いちご高設栽培槽(ベンチ)用の培地の種類と特長

2021-08-01
いちご高設栽培槽(ベンチ)用の培地の種類と主な特長
  1. 植物由来の培地(ピートモス・ココピート
→植物由来のものを他の資材と混合せずに使用するケースでは、その資材そのものの特性が直に反映される事が特徴のひとつとしてあげられる。

ピートモスであれば、phの値がいちご栽培で適しているか確認する。通称「無調整ピート」「調整ピート」といわれるものがある。この❛調整❜とはph値に対して指す言葉で、酸度調整という意味合いである。
「無調整ピート=ph低い」「調整ピート=ph高い」

ココピートであればEC値の高いものがあるので、
ECが適正であるか確認した上で使用する必要がある。
原材料のヤシガラの生産地域によって、特に海岸部近くのものはECが高くいちごの栽培に不向きである(トマトは高糖度を目指して高ECを使用する場合がある)ので、生産地や製品の成分内容を確認した上で選択する事が重要だ。


2.人工培地(ロックウール)
→軽く保水性・通気性が良く、培地の交換が容易だが、ph調整が必要。

3.水耕栽培
→肥培管理がしやすく、病気が発生しにくいといわれるが、収量を上げる事が難しく、現在ではあまり利用されていない。

4.専用培養土(ナガタ イチゴ専用培土)
→いちごの高設栽培槽用の培地として開発された商品で、微量要素入り、収量・品質の向上を担う培養土です。ピートベンチ栽培方式等での使用実績。
 
いちご培地の種類と特性
 
 培地
原料
ph
EC
物理性
備考
ピートモス
ミズゴケ類などの蘚苔類、ヨシ、スゲ、ヌマガヤ、ヤナギなどの植物が堆積し、腐植化した泥炭
3.5-5.5
~高い
保水性・排水性良いが、一度乾くと撥水しやすい
ph調整済みのものを使用する
ココピート
ココヤシ(やしがら)
5.5-6.5
~高い
保水性・排水性良く、ピートモスのように撥水せず軽い
脱塩処理したものを(低EC)使用する
ロックウール
岩綿(がんめん)
7.0前後
低い
軽く保水性・通気性が良い
 Ph調整が必要
水(水耕栽培)
7.0(純水)
低い
 
養液栽培で養分を補給し、病気が出にくいといわれる
ココピート等様々な原料の混合品
6.0-6.5
低い
団粒構造で、保水性・排水性良い
いちご高設槽栽培培地のために開発された
 
 
 

ナガタ いちご専用培土
ナガタいちご育苗培土での栽培の様子
参考:
高橋種苗店
http://takahashisyubyou.co.jp/blog/2016/10/03/%E9%AB%98%E8%A8%AD%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E3%81%A7%E9%AB%98%E5%93%81%E8%B3%AA%E5%A4%9A%E5%8F%8E%E9%87%8F%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E3%81%AB%E3%81%AF1/
 
農業ビジネス
https://agri-biz.jp/item/detail/2287?item_type=1
 
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ピートモス
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロックウール
 
はたけの倉庫
http://hatake-souko.com/publics/index/432
 
はてなブログ IKEX
https://www.agri-agri.work/entry/rockwool_1
    

 
 
  
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