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お役立ち情報ブログ

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【園芸培土・使用感】ナガタ社製「種まき培土」モニターレビュー

2022-11-04
ナガタ社製「種まき培土」を比較試験していただけました!
モニターとして青木試験菜園にて、ナガタの「種まき培土」を使用してもらいました。

当菜園での栽培作物は主にじゃがいも、かぼちゃ、すいか。その他野菜と果樹を栽培していらっしゃいます。規模感としては、家庭菜園として見たら、広くて管理が大変だろうなぁと感じるくらいです。

自分の圃場を【試験菜園】と呼称するほど研究熱心で、農業に対して高い熱量を持っている園主。

今回モニターをお願いしたところ、他社製品と比較試験をしていただけました。
さすが【試験菜園】です!

今回は要点をまとめ、以下対話形式で紹介します。
金築:今回使用するにあたって、どのように使用しましたか。

園主:いつも使っている、タキイの培土と比較試験をします。
商品に記載されている規格や肥料成分は以下の通り。
・ナガタ種まき培土30リットル 230-230-580(mg/L)
・タキイポット用の土50リットル (ジュンテンドー) 240-340-300(mg/L)

金築:今回種まきに使用する作物はなんでしょうか。

園主:作物は白菜(タキイ種苗 冬峠 中晩生)を播く。播種日は9月29日。

金築:まず、ナガタ社製の「種まき培土」は比較的重たいといわれるのですが、そういった重量、規格についてどう感じましたか。

園主:ナガタ社製は30リットル規格でも重たい。仮にこれが他社の規格であるような50リットルとかだと腰をいわすだろうな。
あと家庭菜園・小規模で栽培している人は良いが、大規模に栽培しているような農家は袋のごみも増えて大変ではないだろうか。

金築:30リットルでおよそ16㎏ありますので、比較的ポット用の培土では重たい部類ですが、中にはこの重さがポットの倒伏防止や、生育の兼ね合いから気に入って使ってもらっている方もいるんですよ。

金築:袋を開けて、培土を触ってみた感じはどうでしょうか。

園主:タキイの培土に比べて鉱物系が多いように感じる。繊維質系と比較して、こういった鉱物系は圃場に移した時に、バーミキュライトのようなものが圃場でキラキラしていて、分解が遅く、圃場に残留する期間が長いように感じる。
あとこの黒い粒状のものはなんだ?肥料に見えるが……。

金築:その黒い粒状は、肥料ではなく、黒土とマサ土を混合し焼成したもの。つまり水稲培土を少量混ぜています。

園主:めずらしいですね。
金築:保水性・排水性等の土の物理性についてはいかがでしょう。

園主:一点注水試験をしました。
タキイの培土はナガタの培土より保水性が高い。しかし保水性が良い事が必ずしも良い事ではなく、水やりを誤ると徒長苗につながる。
タキイと比べて土の香りが少なく、無臭。あと初期水分量が多いように感じるがこれは意図してそういった設計にしているのですか。

金築:開封後調整なしで使えるよう、水分調整しています。
初期水分をある程度持たせておくことで、原材料の撥水を抑えています。

園主:それは、培土ごとにしっかりと土の特性を理解すれば生産者側でも補完できるもの。しっかりその辺を理解した上で培土を選択して使う事が重要ではないだろうかと、生産者として思うところがある。

金築:その通りではありますが、やはり、素材によって一度乾くと強く撥水する性質のものもあるので、もちろん各素材の特性を理解して使ってもらうにこしたことはありませんが、そういった手間を減らし、すぐ使えるというのもこの培土のひとつの特徴ともいえます。
園主:「そのまますぐ使え」と記載があるが、この文言には違和感があるように感じるが…。

金築:ph調整や、水分調整等が不要で使えるという意味合いでこの文言を使用しているのですが、確かに分かりづらい表現であるというのは指摘の通りかと。今後表現方法をより的確に伝わるよう検討します。

園主:パッケージがその…なんというかあまり魅力的に見えないが、わざとこういったシンプルなパッケージにしているのですか。

金築:商品の内容をリニューアルした際にパッケージもシンプルなものに一新しました。プロ向けにということで、あえてこのようなシンプルなデザインにしましたが、実際どうでしょうね……ホームセンター等で見かけるカラフルなデザインとは対照的であるのは事実で、プロ向けにうけているかと言われたら、現段階での判断は難しいので、もう少し検証の期間が必要かもしれません。

園主:タキイ社製もナガタ社製も、環境に配慮された袋を使用しているのはグッド!

金築:最後に肝心かなめの生育結果についてはいかがだったでしょう

園主:優劣は見られないが、萌芽期の育苗培土として両方の製品とも申し分ない性能と思います。

金築:コスト的にはどうでしょう

園主:コスト的にもほぼ同等です。

金築:最後になにかひとこといただけますでしょうか。

園主:自社の評価だけ主張するのではなく、ユーザーの生の声に耳を傾け、批判を恐れずにユーザーの評価を公表されることは、常に前向きに製品の向上に努めようとされる社の姿勢であり、好感が持てますね。

金築:ありがとうございます。よりユーザーに選ばれる培土を製造するために今回の評価を参考に、商品はじめ、会社自体をアップデートしていけるよう努めていきます。
〇まとめ
・排水性が良い
・重たい
・鉱物系原料が多い
・土の弾力はあまりない(土が締まっている)
・パッケージがあまり魅力的に見えないが、包装資材自体はしっかりとしていて、環境に配慮されている資材を使用している。


※今回のモニターと、株式会社ナガタに利害関係はなく、記事内容はモニターに虚偽の記載や膨張した表現がないことを確認してもらっています。
ナガタ社製種まき培土
今回使用した商品詳細はこちら
    

 
 
  
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