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健苗づくりのしおり

種籾の準備作業

種籾準備・選種・水洗い・種子消毒

▶種籾準備 
・約4㎏(10アール当り)
 
▶選種   
・脱皮粒、枝梗籾を除きます。
・塩水選
塩水選をできるだけ丁寧にかつ厳重に行うことによって籾枯細菌病などにおかされた籾をかなり除くことができます。
 
▶水洗い
 
▶種子消毒
 
 

浸種

▶浸種
・浸種により吸水して胚の発芽活動を始めますので、大きめの網袋に入れ、種籾の量は網袋の7割程度までにします。
きつく詰めると発芽不揃いの原因となります。
・薬剤消毒済みの種籾の場合は水を替える必要はありません。
・種籾に酸素が不足しないよう2日に1回位水をかき混ぜて下さい。
・籾と水の容量比は1:2くらい。
・浸漬が終われば付着したクスリが落ちないよう静かに引き上げてください。
・水温は10℃~15℃で行います。必ず温度計を使って、この範囲で行いましょう。
・浸種日数は水温で加減してください。
・積算温度(水温×日数)=100℃が基本
 コシヒカリ  100℃
 きぬむすめ   70℃

催芽・水切り

▶催芽
・播種に最適であるハト胸(1~1.5ミリ)程度にしてください。
・ハト胸状態になるまでの時間は種籾の品種、年産によって差がありますので出芽状態を実際に目で確認し判断してください。
・温度は30℃~32℃で24時間が目安です。(育苗器、催芽機等)
※「きぬむすめ」は他品種に比べて発芽が早いので伸ばし過ぎないよう、特に注意しましょう。
・種籾をゆとりのある大きめの袋に入れて催芽してください。
・催芽後都合で播種できない時は10℃位の水の中、又は乾かぬよう日陰におきます。
▶水切り
・催芽が出来たら、吸湿性のある敷物(新聞紙、ござ、むしろ等)の上に広げ、屋内で手にくっつかない程度まで乾かしてから種まき作業を行います。
 

播種作業

育苗箱の準備・床土・かん水

▶育苗箱の準備
・育苗箱の消毒を行ってください。
・床土漏れを防ぐためと水分や温度調節をよくするため、古新聞紙または専用の農ポリを敷いてください。
・中苗育苗では農ポリは敷かないでください。
▶床土
・『サン・ソイル』を厚さ18ミリに入れてください。
・床土を箱に入れ、ナラシ板を直角にして均等にならしてください。
・箱の周囲に土が盛り上がらないように注意してください。
▶かん水と薬剤散布
・細目のジョロで1箱に1ℓ程度のかん水をしてください。
・ダコレート水和剤400~600倍液を1箱に0.5ℓ位散布してください。

播種・覆土

▶播種
・催芽籾を均一にムラなく播いて下さい。
・品種別の播種量は、地域毎の指導基準に合わせてください。
 
▶覆土
・『サン・ソイル』を覆土として使用します。
・種籾が隠れる程度に(約1.2㎏)覆土してください。
・育苗箱の積み重ねは10段位が温度のムラがなく適当です。最上段に土を詰めただけの箱をのせてください

健苗に関するQ&A

Q.網袋を水槽に入れるとき、入れ方に良し悪しがありますか?
A.積み重ねは発芽不揃いの原因になります。
  水は種籾の体積の2倍以上にしてください。
 
Q.水が冷たいならその分長期間浸種すればいいですか?(例;水温5℃×20日間=100)
A.低温、長期間の浸種は発芽率を下げる恐れがあります。
  水温を10℃~15℃に上げる。(部屋に暖房を入れる等)
 
Q.水は何でもいいですか?
A.水道水など清潔な真水が適しています。
  風呂の残り湯で浸種、催芽する場合は入浴剤、洗剤等を入れない湯を使ってください。
  薬剤消毒済みの種籾の場合は水を替える必要はありません。

育苗に関するお問合せ

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