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【水稲苗】え、これダメなの!?実は根張りを悪くする5つの育苗管理とは

2023-12-20
【水稲苗】え、これダメなの!?実は根張りを悪くする5つの育苗管理とは
2021.11.11 更新
2023.12.20 更新
根張りを悪くする5つの育苗管理
〇水のやりすぎ(これで失敗する人多い!)

〇潅水時間が遅い(夕方からの水やりNG)

〇温度(地温)管理が悪い(寒いときは特に注意)

〇育苗土の量が多い(多けりゃいいってもんでもないよ)

〇育苗土の選択と性質(自分の栽培体系に合ったものを)

  以下原因と対策解説
〇水のやりすぎ
・床土入れで最初の潅水(水やり)をした以降は、覆土から出芽までの工程では基本的に潅水しない。

水分が多いと根を伸ばさない。根を伸ばす養分が茎や葉に送られて徒長の原因となる。
(なぜ植物は根を伸ばすのか?養分や水分を吸収するためでしょう。であるから、近くに水分あれば伸ばす必要ない、根が怠けます)


※上記の理屈だとプール育苗の場合は、根が少なくなるのでは、と感じるが、プール育苗でも根張りは十分に確保できる。苗の性質が土の栽培と比較して、細根(細い枝分かれの根)が少なく主根(太く長い根)が多く伸び、根の量は多くなるので問題ない。
 
〇潅水時間が遅い
・基本的には午前中で潅水を終えるよう管理する。午後、特に15時以降の潅水は地温の低下や、水分過多になり根の生育を悪くします。午後からの潅水を行う場合は、床土の乾き具合を確認して、必要最小量に抑える。
〇温度(地温)管理が悪い
播種後25日経過した苗、低温にあたり生育が止まった
低温による生育の悪化→
特に夜間の冷え込みには注意である。陽が暮れると急に気温が下がる事が多いので、晴天時ハウスやトンネルの閉める時間帯を、少々早いと感じるが低温環境下ではまだ陽のある15時頃に閉めると良い。早めに閉める事で、地温が上昇し、夜間でも比較的地温を確保できる。特に生育初期に低温にあたると苗全体の生育が著しく悪くなるので(写真)特に低温環境での育苗をする場合は注意が必要だ。
高温環境下で生育した苗、徒長し根張りが悪い
高温による生育の悪化→
高温環境下での苗の生育は特に徒長の原因となり、見た目は立派な苗に見えるが、根張りが悪いといったケースが目立つ(写真)。育苗環境で高温にならないように換気したり、風通しの良いところに置いて管理する。また、苗箱を密集させると徒長しやすくなるので、場所が確保できるのであれば、苗箱をスペーシングしてやるのもひとつ効果的であるが、苗箱単体で見ていくとかまぼこ状の苗に仕上がりやすい。
それでも改善が難しい場合、その他の管理や使用資材、設備を見直す必要がある。
〇育苗土の量が多い
・育苗土の量が多いと土の乾く頻度が減り、結果的に育苗土内に常に水分がある状態となり根の生育を阻害するため、覆土量は必ず箱のすりきりから1cm程度苗箱内に収まる量を入れる(図)
特に雨天時等は育苗土中の水分が多いと、根張りが悪くなり徒長の原因ともなる。
〇育苗土の選択と性質
肥料成分が多いと根張りに悪影響が出る
・育苗土の肥料成分→
肥料分が多いと葉・茎の色や伸びは良くなるが、根張りは悪くなるので該当地域と播種時期に合った適切な肥料成分量・肥料バランスで育苗すること。(写真)
・透水性・保水性・通気性は良いか→
上記3点は育苗土の物理性で最も大切な3項目だ。粉状の土では、透水性・通気性が悪く、根の生育は悪い。粒状培土や水稲専用培地を使用することで根張りを良くする。
〇まとめ
〇水のやりすぎ→根が伸びにくい苗質になる。

〇潅水時間が遅い→基本的に午前中までで潅水を終える。

〇温度(地温)管理が悪い→低温・高温環境にならないよう管理を徹底。

〇育苗土の量が多い→苗箱のすりきりいっぱいに育苗土を入れない。

〇育苗土の選択と性質→育苗地域に合った肥料成分と物理性の良い培土(培地)を使う

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→株式会社ナガタ水稲育苗用粒状培土 サンソイル
    

 
 
  
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